剱岳(別山尾根ルート)

 8/15,16と予てから念願だった北アルプス剱岳に登ってきました。
 去年涸沢へ行ったメンバ(かわさん,うちさん、俺)です。4時に待ち合わせて電鉄立山駅に5時半着。ここは立山ケーブルカーの起点でもあります。無料駐車場は既に満車のようだったので駅下に路上駐車。ケーブルカー+高原バスで室堂までの往復切符が4,190円也。時間指定で6:20の便になりました。ケーブルカーは7分,バスは約50分の乗車時間です。室堂でトイレして準備OK!。相談の結果雄山未登頂のかわさんとうちさんは雄山ー別山経由で劔沢へ。俺は雄山は一昨年きっど氏と行ってるので今回は最短コースの雷鳥沢経由で劔沢へ行くことにしました。
 7時45分室堂出発。劔沢で会いましょう!
天気は上々雄山,別山の左向こうに目的地剱岳がちょこっと顔を出しています。

予報では午後から雨、明日は曇りとなっています。まずは室堂平をみくりが池へ向かいそこから地獄谷へ降ります。ここでも左前方に劔岳がくっきりと見えました。わくわく。

地獄谷は硫黄の匂いが凄くて目が痛くなります。ここを抜けると眼下に雷鳥沢平の幕営場が見えます。ここは登山というより室堂観光の延長という感覚で気軽にテント泊が出来そうです。家族連れが多いかな?ここを抜けて川を渡って…

雷鳥沢の登りにかかります。この辺りから登山道らしくなってまいります。結構急な登りですが、天気はいいしまだ涼しいし快調に登れました。気持ちいー!登る程に展望も開けます。

雷鳥沢上部はガレた斜面ですが一気に行きます。大学の登山部らしき集団がでっかい荷物背負ってゆっくり登ってます。大変だねー。なにもってくんだろ?最上部別山乗越に辿り着くと目の前に剱岳の堂々たる姿が!おぉー!待ってろよー!

ここには劔御前小舎があり多くの登山者が休憩してます。時刻は9時15分。ここまで1時間半ですか。いいペース♪あんまり疲てないしそのまま劔沢側へ下ります。すぐに本日の目的地劔沢野営場が見えました。

野営場に着いたのは10時ごろ。今から劔登ってこようか?ここから劔往復は7時間かかるので無理ですね。さっさとテント張りましょう。ところがテントを張ってビール飲んでいるうちにどんどんガスが出てきました。あぁ〜剱岳の頂がぁ…

そして2度と姿を現しませんでした。もっと写真撮っとけばよかった…

と嘆いていても仕方が無いのでお昼ご飯を食べましょう!

やがて3時ごろにはかわさんたちも到着しそれぞれテントを張って宴会の準備をしていたらとうとう雨が降ってきました。明朝4時出発を約束して解散。晩ご飯はそれぞれのテントで。おやすみなさい。その晩はかなりの風雨でしたが天気予報が当たる事を祈りつつ眠りに着きました。雨音は12時前には止みましたが風の音は一晩中止みませんでした。
 3時に起きて朝ご飯。空には雲の間からお月様と星が出てます。ヤッターこれなら登れるでしょう!

かわさんが寝坊して4時半出発(笑)!雪渓を横切り先ずは剣山荘へ。ちょうど日の出の時刻になりました。

一服劔を超えて前劔へ。前劔の大岩。この辺りからクサリ場が登場。いよいよ核心部へ。

前劔を超えてすぐに鉄の橋が(左下の人が渡ってる所)。ガスってて下が見えなくても怖かった。晴れてたらもっと怖いかと。渡ってすぐに右上にトラバース。

渡った所を振り返る。

それからも、こんなとこやら

有名なカニのタテバイやらの連続で一瞬も気が抜けませんがな。

そしてついに登頂!

ですがガスで眺望は全くダメでした。雨が降らずに登頂出来ただけでも良しとしましょう。
帰りのカニのヨコバイの第一歩が一番怖かった。足の置き場が見えないとこへ踏み出さなきゃならない。写真撮る余裕が無かったから看板だけ。

なんとか剣山荘に戻って来れました。

最後に雪渓の上から振り返りましたが見えたのは前劔までで剱岳は顔を出しませんでした。

剣沢野営場に帰って来たのは10時半。テントを撤収中に雨が振り出し、後は室堂に帰るまで雨でした。つまり剱岳アタック中だけ奇跡的に晴れていたということで、これは幸運というべきでしょう!とは言うものの天気の良い日にもう一度是非登りたいです。