岳沢 前穂高 奥穂高 涸沢

この連休は涸沢でテント泊デビューと去年からかわさんと決めていた。8日3時かわさんの車で金沢発。5時沢渡駐車場でかわさんの山友と待合せ,タクシーで上高地へ。片道4千円ですが単独行の方と相乗りして一人千円。
本日は横尾経由で涸沢入り,9日に奥穂登頂の予定だったが,天気予報によると晴れるのは今日だけで9日からは雨の模様。岳沢から前穂(重太郎新道)-吊尾根-奥穂から涸沢に降りることにする。かわさんもこちらから来たかったが,山友に付き合って横尾経由で行くとの事。申し訳ない。
6時丁度にかわさんたちと別れて河童橋を渡って岳沢へ。涸沢カールで会いましょう!

朝早く初めての山に向かって歩くのは本当にワクワクする。どんな岩場があるんだろう?時間通りに着けるかな?
川沿いの遊歩道から別れて林を抜ける登山道へ。

こちらから登る人は少ないようです。誰にも会いません。と思ってると後ろから凄い速いお兄さんが。
つぼ「速いねー。今日はどちらまで?」
健脚「出来れば槍まで行きたいと(爽笑)」
ナニー!?ってことは前穂ー奥穂ー北穂ー大キレットー南岳ー中岳ー大喰岳ー槍ヶ岳
つぼ「すごいね!私は前穂ー奥穂ー涸沢ですよ(苦笑)」(自慢しようと思ってたのに。)
健脚「それじゃ早く着きすぎて時間持て余しませんか?僕は去年行ったときは前穂登頂はパスして奥穂まで4時間で着きましたよ。」
つぼ「よ,4時間?(@o@)?まじっすか!?どんだけ健脚やねん!」
颯爽と去っていくお兄さん。励まされたようなショックを受けたような…。
穂高連峰の見事な眺めを堪能しながら登ると岳沢小屋へ到着。

ここは数年前雪崩で崩壊したんですが今年再建されたんですよね。関係者の皆様(槍ヶ岳山荘?)ありがとうございます。
山荘前で一休みして隣のおじさんとお話。
つぼ「今日はどちらまで?」(こればっか)
おじ「今日はもう降りて帰るだけです。一昨日西穂に登ったんだけどガスが凄くてビバークして昨日ここまで降りてきてここでテン泊したの。もう食料ないし。」
つぼ「西穂から?ってことはジャンダルム-奥穂-前穂-岳沢!?」
おじ「いや,天狗のコルから降りてこられるよ。」
そうなの?そういえばどこかで聞いたような。合う人合う人凄い人だらけ…。
ここからは岩場で登りも急になります。ほとんど四足で歩いたような気が。
 
こんな感じの岩場やハシゴが続きます。カモシカの立場という所に出ました。
 
そこで単独おばちゃんに会いました。
おば「岳沢小屋でここまでなら来れるって聞いて来てみたの!ここまで来られて幸せ!」
本当に嬉しそう。その笑顔を見てたらこっちも幸せになり元気がでました。


乗鞍・焼岳・穂高連峰を眺めつつ登り,フルボッコのハシゴを降り,

そろそろ紀美子平かな?というとき,鎖場がありました。上に人影が見えたので
「お先にどうぞー」と声を掛けたのが運のつき。遅い遅い。おまけに鎖場の途中でストックでつつきあいの喧嘩を始めました。下で待ってるのに…。喧嘩の声が日本語じゃ無かったのがせめてもの救い。
気を取り直して鎖場を登るとそこは紀美子平でした。\(^o^)/(10:00ジャスト)

ここにザックをデポして頂上往復します。結構キツイです。
 
涸沢方面をこわごわ覗いてこれから挑む吊尾根・奥穂高と対面。稜線沿いに道が見えます。あそこを歩くのか…。
紀美子平まで降りてきて,奥穂高を眺めながら一休み。ちょっと疲れたので一口羊羹でエネルギー充填!11時になったので吊尾根に向かいます。

最初は良い天気だったのですが吊尾根を歩くうちにだんだんガスってきました。
ここではすれ違うたびに情報交換。どちらから?あとどのくらい?きつかった?
雷鳥にも会いましたよ。道案内してくれました。何処にいるかわかります?

○は見えるけどどうやって行くの?あ,鎖があった。楽しいなぁ。

頂上かな?と思ったら南陵の頭って書いてあった。

このへんに来るともう五里霧中。12時半に頂上に到着です。ケルンの上に祠がありましたがおじさんが居座ってどいてくれません。

何処の国の方ですか?言葉の通じない人はほっといてラーメン作って食べました。すぐ横にある筈のジャンダルムも全く見えません。これが一番の楽しみだったのに…。来年登るからいいか。(笑)さあ,あとは涸沢へ向けて降りるのみ!13時に下山開始!
 
あっという間に穂高岳山荘。これからザイテングラートを下るのでビールは我慢。直ぐに涸沢が見えましたが…ここからが長い長い(笑)。
 
かなりヘロヘロになり何とか小屋とフュッテの分岐に到〜着。涸沢周回のおばちゃん集団に「どこから来たの?」って聞かれたから答えたら「うっそー?凄ーいスーパーマンだわ!」って大騒ぎされた。おいおいそれほどでもないよ〜ヽ(´ー`)ノそういえば爽やか健脚兄ちゃんは無事に槍まで行ったかな?
14時50分テント場到着。無事かわさんたちと再開できてテント張って宴会だよ!私が焼酎,かわさんの岳友がおつまみを沢山持参しました。
かわさんは12時半,山友は13時半に涸沢に着いたそうです。なんだよ結局3人バラバラかよ!
見よ!わがステラリッジ1号の勇姿!

テントって防音効果0なので宴会は5時前に切り上げてテントイン!初めてのテント&シュラフ!楽しい〜♪シュラフモンベルスパイラルダウンハガー#3で寒くないか心配だったけど,凄く快適だった。ぐっすり眠れたけど3時頃雨音で目が覚めた。予報道理とは言えがっかり。晴れたら北穂ピストンしたかったのに…。明るくなり次第小雨のうちに撤収しました。他の人達も撤収してます。小屋の軒下を借りて朝食&コーヒー。8時15分に出発。

綺麗な紅葉を眺めつつ下ります。途中涸沢へ向かう沢山の人と擦れ違いました。本谷橋まで降りてくるとあとは殆平らな林道を歩くだけ…。横尾山荘でビールで一休み。徳沢ロッジで昼食。野沢菜炒飯美味しかった。ここの女の子は皆可愛かったなぁ。

14時20分河童橋に到着。結局雨は上がりませんでした。
岳沢ー涸沢通しての感想は滅茶苦茶怖い危険なところも無いしすっごく楽しかった。私のような岩稜入門者(?)にお薦めのコースではないでしょうか。とはいえ滑落すれば何処までも落ちてしまう岩場の連続なので雨が降ったら止めたほうがいいかと。
あと,テント泊装備担いでの岩稜昇り降りはやっぱり大変だとわかりました。更なる体力強化と装備軽量化が課題です。
もういつ雪が降ってもおかしく無いので今年の北アルプスこれにて終了です。
今後は近場の山とランニングに精進します。来年もいっぱい登るぞ!